「半年以上筋トレを続けているのに、なかなか筋肉がつかない」
と、このあいだ会社の同僚がボヤいていました。
確かに彼は半年以上前からジムに通っていると私も知っていましたが、見た目はシュッとしているし、なかなかのイケメンなのに何をそれ以上求めているのか…なんて思ったりもしましたが、彼にとっては切実な悩みらしいです。
せっかくジムに通ってんだから、ジム所属のトレーナーに聞けばいいのに、それがなぜかできないらしい。
彼はまだ20代後半、これからですので、いずれ分かる時が来るでしょう。
本当に切実な悩みかどうかも疑わしいので、私はその会話の場から離れました。
このように筋トレをすれば、自分が求める筋肉が付くと勘違いしている人がかなり多いんです。
私もそうだった頃があります。
筋肉が付きにくい体質だからとか、白筋質だからとかで、なぜか諦めや勘違いをしていたんです。
それで忙しさにかまけ、不摂生な食生活や習慣におぼれ、筋力を落としながらアラフィフに至ったわけです。
恥ずかしい限りですが、これが私の顛末です。
ただレクサスCMのマスクマンのお陰で、今の私があるのも事実です。
そこで、筋トレを始める前にどうすればいいのかをご紹介します。
勘違いしやすい筋トレ
筋トレというと、重いバーベルを持ち上げるベンチプレスや、マシンを使ったハードなトレーニングをするものと思っている人が多いと思いますが、それだけではないんです。
筋トレとは筋力を高めるトレーニング
です。
筋肉を大きくするだけでなく、曲線美のあるカラダを作ったり、ケガ予防のためのカラダを作ったりすることもできるんです。
筋トレしたカラダ
日常生活において人間は必要な筋肉しか使いません。
すると、使われなくなった筋肉は退化し、自分の筋肉を上手に使えなくなり、次第に動きが悪くなっていきます。
たぶん多くの人がこのような状態になっていると思います。
でも、安心してください。
その状態を筋トレすることによって、あなたの筋肉を目覚めさせることができるんです。
筋トレを始めると、ある筋肉と別の筋肉が協調しながら動くようになります。
このことを、
コーディネーション
と呼びます。
つまり、筋トレをすることで、筋肉や神経の繋がりを向上させるため、総合的な運動能力を高めることが可能なんです。
端的にいうと、運動神経を高めるトレーニングです♪
カラダを動かすのは脳です。
筋肉は脳からの信号を受け、カラダは思うように動けるわけです。
つまり、脳からの信号を受ける筋肉が増えることにより、筋肉は強くなり、思い通りに動かすことができるようになるんです。
ある番組で武井壮氏(タレント、元十種競技日本チャンピオン)は、運動神経が良いということは、
「スポーツするにあたって、自分のカラダを思い通りに動かす能力」
がある人であると言っています。
まさに理にかなった言葉です。
筋トレの目的を設定することが大切
筋トレをすればカラダは必ず変わるもんです。
なぜ冒頭の彼は半年も筋トレをしたのに思うように筋肉を付けることができなかったのか。
それは自分が求める筋肉の筋トレをしてこなかったから。
その後、彼と話をすることがあり、詳しく聞いてみるとジムに通っていれば筋肉が付くと思っていたらしく、ルームランナーやバイクの有酸素運動、負荷をかけない筋トレ(マシンの軽い重量のバタフライなど)を週5日のペースでやっていたそうです。
それでは自分が求める筋肉なんて付くわけないですよね。
その後、彼は自分のプライドを捨て、トレーナーについてもらって筋トレに励んでいるそうです。
アクションスターのジェイソン・ステイサムのようになりたいそうです。
そうです、彼には目的ができました♪
道のりは遠そうですが、トレーナーがきっと彼を導いてくれるでしょう。
私の筋トレの目的は、
「減量第一」
「カラダを引き締めたい」
「SMARTの継続」
です。
無理せず続けてきたので、現在も継続できているんだと思います。
これがやみくもに筋肉を大きくする筋トレをしていたら、辛い思いをするだけで自分の理想には近づくことすらできず、途中で挫折していたでしょう。
なので、筋トレをする前には目的をしっかりと考え、その目的に合った筋トレを実践することが大切です。
まとめ
「筋トレは筋肉を大きくするもの」
を目的にすると思われがちですが、筋トレで得られる効果はそればかりではありません。
筋トレ方法によっては肩コリや腰痛を予防・改善の二次的効果がありますし、ペタンコお腹の痩身効果や猫背改善の美姿勢効果もあります♪
目的を持って筋トレを行えば、結果は自ずとついてきます。
そして、その目的を達成すれば、新たな目的を立て、またそれに向かって達成しようと欲が出てきますよ。
筋トレでステップアップを遂げると、
「大胸筋を厚くしたい」
「後背筋を盛り上げたい」
「腹筋を割りたい」
などと、そのレベルに達するために重い負荷をかけた筋トレをしたくなります。
特に時間を気にするビジネスマンにとってはフリーウェイト(ダンベルやバーベルなど)のプログラムは時短になり、効果的です。
そのため、目的を持った筋トレは非常に効果的であるということを認識しながら、さらなる高みを目指していきましょう。