「会社の同僚や上司との折り合いが悪い」
「仕事で失敗が続いている」
「家庭内のイザコザが絶えない」
以上のような理由から精神的にすっかり疲れ切っている方は多いかもしれません。
でも、もしかしたら、実は自分でも気づかないうちに、自分の心を疲れさせてしまっている可能性があるかもしれないんです。
例えば、自分が望んでいた重要なプロジェクトに、1ヶ月ほどかけて準備をし、プレゼンまでこぎ着けたけれども、結果は自分が望んでいたようにはならなかったとします。
ただ単に、その事実だけを受けとめれば、
「そうか。残念だったけど、また次の機会に頑張ろう」
と思うはずです。もちろん、ガッカリはしますが、表向き、自分の心までは疲れていないはず…。
ところが、実際には重要なプロジェクトを取れなかったというショックが大きければ大きいほど、
「何で私のプレゼンで取れなかったんだ」
「私の何が足りなかったんだ」
「私はそこまでの実力しか持ち合わせない人間なんだ」
といったいろいろな怒りや不満、不安といった負の感情が湧き起こり、自分を知らず知らず追い込んでしまっていたんです。
さらに、厄介なのはこの負の感情には持続性があるということです。
仕事が終わって帰宅しても、「あのプロジェクトが取れていれば…」とグルグルと頭の中を駆け巡って離れません。
しかも、数日経って少し気持ちが収まっても、職場で仕事をするたびに、負の感情がまざまざと蘇ってきてしまうんです。
実際は、準備不足でプレゼンも大したことがなかったから、その重要なプロジェクトを取れなかっただけだったんでしょうが、「重要なプロジェクトを取れなかった」というショックで、その事さえも気付けずに、「あれをすれば良かったかもしれない」「こうすれば取れたんじゃないか」といろいろな妄想ばかりが心の中で膨れ上がり、精神的に参ってしまうという心の負のスパイラルに陥ってしまい、心は疲弊していってしまう。
つまり、心の疲れがノンストップ状態になってしまうんです。
実はこれは3年前に私にあった出来事です。
負の感情による妄想が心を疲れさせる
私にその時の感情を押し殺す強い力があれば、「今回の重要なプロジェクトを取れなかった」という事実を認識するだけで済んだはずが、そこに負の感情を押し殺す力がなかったばかりか、妄想が加わることで、心の負のスパイラルに陥り、何倍、何十倍ものエネルギーを消耗することになり、心が疲弊してしまったんです。
この心の疲れに対し、通常、人間は無意識のうちに我慢や忘れることで対処しようとします。
しかし、ただ忘れたと思っても、実は人間の心の奥底には、日常のストレスが日々溜まっています。
すると、心の許容量が少なくなってしまい、ストレスが溜まりに溜まって、耐え切れなくなり心が疲弊してしまうんです。
これを「心的疲労」(“mental fatigue”or“burnout syndrome”)と呼びます。
心の疲れがあるときは休息が必要
では、どうすれば心の疲れを回復することができるのか?
心の疲れがあるときはできるだけ、心を休ませてあげることが大切です。
まして、心の疲れを回復させるには時間がかかるので、「気持ち的に疲れているな」と気付いたら、疲れが取れるまでは1日、または2日ほど心を休ませてください。
寝る前に入浴
心を休ませるということは、とにかくぐっすり眠ることです。
寝る前にお風呂へ入ることで、カラダや脳をリラックスさせることができ、深い眠りに入ることができ、心のストレスが浄化されます。
心の疲れが酷くてあまり良く眠れないなら
とにかくぐっすり眠ることが大事なので、睡眠導入剤を服用することをおススメします。
当時、私は良質な睡眠が取れなかったので、薬局で売っている睡眠導入剤を服用したことで、その晩はぐっすり眠ることができました♪
アクティブレスト
「眠れない」までいかない心の疲れであるのなら、軽めのワークアウトや気晴らしのウォーキングをしてみるのも一つの手です。
カラダを動かすことは、心の疲労回復を早めるためにはとても良いことなんです。
回復を早めるためにアクティブレストを行うことで、カラダの血行を良くしてくれ、酸素をカラダや脳の隅々まで届けてくれるので、心にもとても良いんです。
でも、あまりハードなワークアウトやエクササイズなどはせず、スロージョギング、ウォーキング、水泳やストレッチなどの有酸素運動までにとどめておきましょう。
先日、「ダイエットが目的でジムに通っているけど、仕事の後や次の日のことを考えると、エクササイズをすると疲れるからサウナで汗かくだけ」という同僚がいました。 安くない入会金や月謝を払って通っているんだから、ランニングマシンやステップマシ[…]
心の疲れがあまりにも酷いなら
もしあまりにも心の疲れが酷いなら、しっかりとした回復が必要になります。
1日、2日休んでも心の疲れをまだ感じるのなら、あと1日休んでください。
思い切って有給休暇を取りましょう。
ちゃんと心の疲れを取り去り、回復する時間を与えないと、最悪、心は弱っていってしまうからです。
まとめ
心の疲れに対する警鐘を私の経験から理解して頂こうとこのブログに認めました。
当時の私は、自分ではやり切った感もあったので、その重要プロジェクトが取れなかったとき、その時はまた頑張ればいいと自分に言い聞かせていたと思います。
しかし、プロジェクトを取らなければいけないプレッシャーや、うまく進まない準備にストレスを感じていて、休みの日も働きづくめでした。そんな諸々の事情が重なり、心の疲れがピークに達したんだと思います。
もちろん、心の疲れを回復するのにも時間がかかりました。なぜなら、その心の疲れに気付かずにいたからです。
なので、心の疲れに気付いたら、ぜひ上記方法を試してみてください。
この方法であなたの心の疲れが少しでも癒されたら幸いです。
私は今でも「あ、心が疲れているな」と感じたら、4連休を狙って有給休暇を取ります(自分へのご褒美も込めて)。
家族も喜びますし、健康であることほど、幸せなことはないんですから。