高瀬舟のあらすじを書いてみて分かったこと

takasebune

明治の文豪といえば夏目漱石と森鴎外。特に医者でもある森鴎外の「高瀬舟」の内容が現代にも通じるので、焦点を当ててみました。

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高瀬舟のあらすじ

弟殺しで罪人となった喜助は高瀬舟に乗せられて島流しにされたが、なぜか楽しそうにしている。護送役目の同心、庄兵衛は喜助の表情を不思議に思い、

「喜助、おまえ何を思っているのか」

と声をかけたところ、幼少時に両親を亡くし、弟と二人で助け合いながら生きてきた。それから京都の西陣の織場で働いていたが、弟が病気で寝たきりになってしまった。

ある日、喜助が仕事から戻ると、弟が喉に剃刀を突き刺した状態で血だらけになっていた。

「早く死んで、少しでも兄に楽をさせたい」

という弟の行動だったが、まだ息はあった。剃刀を抜けば死ねるので抜いてくれと弟は喜助に頼んだ。

喜助は医者を呼びに行こうとするが、苦しいので早く抜いてくれと頼む弟の姿に耐え切れず、刺さった剃刀を抜いたときに、たまたま家の中に入ってきた近所のおばさんに見られ、今に至ったという。

喜助はこれまでの貧しく苦しい生活を思えば、罪人とはいえ、食事が保証されている島流しの方がいいと喜んでさえいた。

一方、話を聞いていた庄兵衛は給与が足りなくなると、妻の実家の支援で生活している自分の現状を顧みていた。

庄兵衛はいつのまにか「喜助さん」と呼び、本当に喜助は人殺しなのかと疑問さえ抱いてしまう。

以上が高瀬舟のあらすじです。

高瀬舟

by 森鴎外

動画↓↓↓を確認するとさらにイメージが湧き、理解しやすいと思います

まとめ

高瀬舟の時代設定は、時の老中、松平定信が行った寛政の改革から6年後の話らしいですが、現在でも十分通じるものがあります。

貧しく、苦しい生活をするくらいなら、罪人として食事が約束された島流しを選んだ喜助。

喜助の行動は人殺しではないんじゃないかと、罪状に不信を抱く庄兵衛。

高瀬舟に安楽死という言葉は出てこないが、現在でも様々なところで議論されている安楽死という問題がイメージできたのは私だけではないでしょう。

医師であった森鴎外だから、この物語を残せたのかもしれませんね。

それでは良い一日を!

【改訂】2016/03/21

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